店舗ホームページを放置していませんか?集客を生むための見直しポイント5選

導入:ホームページがあるのに効果が出ない理由は“放置”かもしれない

ホームページを放置するオーナー

「数年前にホームページは作ったけど、全然活用できていない…」「Webからの問い合わせや予約が減った気がする…」
そんな悩みを抱えている店舗オーナーの多くに共通するのが、“ホームページを放置している”という状態です。

見た目は立派でも、情報が古く、更新が止まっているサイトでは、お客様の信頼を得るのは難しくなってしまいます。たとえば営業時間が変更されているのに修正されていなかったり、キャンペーンの告知が何年も前のままだったり…。こうした小さな“ズレ”が、お客様に不安や不信感を与えてしまうのです。

また、Googleの検索順位にも影響が出てきます。更新されないホームページは、検索エンジンから「動いていない=価値が低い」と判断され、検索で見つかりにくくなるリスクがあります。

とはいえ、「忙しくて手が回らない」「何を更新すればいいか分からない」という声も当然あります。この記事では、放置されたホームページを“集客につながる拠点”へ変えるための見直しポイントを5つにまとめて解説します。

よくある状態:店舗ホームページが放置されているときの典型例

パソコンの画面

店舗のホームページが放置されている状態には、いくつか共通した特徴があります。下記の項目にひとつでも当てはまる場合は、放置状態のサインかもしれません。

  • ・営業時間や定休日が変更されているのに、サイトでは古いまま
  • ・スタッフ紹介のページに、すでに退職した人の写真や名前が残っている
  • ・メニューや価格が実店舗と異なっている(値上げ後の反映がされていない)
  • ・「お知らせ」や「ブログ」の最新記事が1年以上前
  • ・写真が少なく、店内の雰囲気が分かりにくい
  • ・スマホで見づらいレイアウトのまま放置されている
  • ・LINEやSNS、予約ボタンがページの奥に隠れている、またはそもそもない

このような状態では、せっかくホームページを訪れたお客様が「情報が古い=信頼できない」と判断し、他店へ流れてしまう可能性が高くなります。ホームページは“あるだけ”では集客に繋がりません正確で、見やすく、最新の状態に保つことが前提です。

デメリット:ホームページを放置していると起こる3つの損失

信頼性の低いサイト

ホームページを放置することのデメリットは、ただ「もったいない」だけではありません。実際に機会損失や信頼低下、検索順位の低下など、目に見えるマイナスの影響が出てきます

  • ① 信頼性の低下
    来店前にホームページを見るお客様にとって、掲載情報は“判断材料”です。営業時間や価格が間違っていたり、更新日が古すぎたりすると「ここ、本当に営業してるのかな?」という不安を与えてしまい、来店のチャンスを逃します。
  • ② 検索順位の低下(SEO評価の悪化)
    Googleなどの検索エンジンは、定期的に更新されているサイトを「生きているサイト」と判断します。逆に、長期間更新されないホームページは「情報が古い」と見なされ、検索順位が下がる傾向があります。
  • ③ お客様の行動導線が断たれる
    今のホームページに予約ボタンやSNS・LINEのリンクがなければ、来店のきっかけを逃してしまいます。ホームページを見ても「次に何をすればよいか」が分からなければ、お客様は離脱してしまうのです。

見直しポイント①:まずは基本情報が正確かチェック

チェックするイメージ

放置状態からの脱却で最初に取り組むべきは、「基本情報の更新」です。ホームページ全体を大きく変える前に、お客様が最もよく見る情報を、正確かつ見やすい状態に整えるだけで、信頼度は大きく向上します。

具体的には、以下の項目をチェックしましょう:

  • ・営業時間・定休日・アクセス・電話番号
  • ・メニューや価格表、提供サービス内容
  • ・店舗の外観・内観・スタッフの写真
  • ・お知らせ・最新のニュースやキャンペーン情報
  • ・SNSやLINEのリンクが見やすい位置にあるか
  • ・スマホから見たときにレイアウトが崩れていないか

たとえば、営業時間が変わっていたり、定休日が臨時で増えていたりする場合は、すぐに修正する必要があります。また、コロナ禍以降は「感染対策」「テイクアウト対応」など、時事的な要素も掲載されていると安心感に繋がります。

見直しポイント②:更新のハードルを下げて継続する工夫を

ハードルが低いイメージ

「ホームページの更新が続かない…」という方には、“更新のハードルを下げること”がカギです。完璧な記事や長文ブログを書く必要はありません。簡単な写真付きのお知らせや、季節限定メニューの紹介など、内容はシンプルでも十分効果があります。

おすすめの更新内容:

  • ・月1回の「お知らせ」(営業時間の変更、定休日など)
  • ・新商品・新メニューの写真+ひと言紹介
  • ・季節イベントやキャンペーンの案内
  • ・SNSで投稿した内容をそのまま転載(再利用OK)

また、外注やスタッフの協力を活用するのも一つの方法です。
たとえば、「文章が苦手だから、写真と内容だけ渡して業者にアップしてもらう」「SNS担当と兼任で簡単な投稿だけ更新する」といった“一部だけ任せる”スタイルでも、十分成果は出ます。

見直しポイント③:ホームページを“集客導線”として再設計する

分析・見直しをする

ホームページは単なる“名刺代わり”ではなく、「お客様が実際に行動を起こすためのツール」です。
「LINE追加して予約する」「SNSをフォローする」「電話する」など、具体的な行動へ繋げるための設計を見直しましょう。

以下のような導線を強化するのがポイントです:

  • ・LINE予約ボタンをファーストビューに設置する
  • ・SNSへのリンクを固定メニューに追加
  • ・Googleマップや経路案内ボタンで迷わず来店できるようにする
  • ・キャンペーン情報やクーポンを目立つ場所に表示する

また、よくある質問(FAQ)を用意しておくと、問い合わせ対応の手間も減らせて一石二鳥です。

「ホームページを見た人が、次にどう動くか?」を逆算して設計することで、ホームページは“自動で集客してくれる接客ツール”へと変わります。

まとめ:放置されたホームページを“活きた集客拠点”に変える第一歩

ホームページを放置している状態は、言い換えれば「お客様に何も声をかけていない状態」と同じです。せっかくWeb上に自店の看板を持っているのに、活かされていなければ、機会損失そのものです。

ですが、少しの見直しだけでも、その印象と効果は大きく変わります。まずは「情報が正しいか」「予約しやすいか」「店舗の魅力が伝わるか」という3つの視点で、自店のホームページを見直してみてください。

すべてをいきなり完璧にする必要はありません。今あるものを育てていくことが、集客への第一歩です。